Independent Consultant – フリーコンサルタントの実態

フリーコンサルタントの実態 ~より充実したON&OFFを求めて、コンサルティングファームから独立して個人事業主として働く(2021年版)

フリーコンサルタントの契約書、発注書/受注書

   

個人でやっている場合、契約書や発注書/受注書(注文書/注文請書)など、書面のやり取りもすべて自分で行う必要があります。いま挙げたものの意味をそれぞれ簡単に記載しますと、以下の通りです。

契約書

正確な書面名は「業務委託基本契約書」となることが多いと思います。自分とクライアント、もしくは案件紹介会社を間に挟んでいる場合には自分と案件紹介会社の間で初めて取り交わされる書面がこれで、案件の実際の発注期間とは関係なく、有効期間は1年で特に何もなければ自動更新していく、となっていることが普通です。これは何かというと「基本契約」とついている通り、今後、自分と相手方との取引のベースになる契約書です。ここには金額や具体的にどんな案件などは記載されず、取引の基本的なルールについて記されます。このベースになる「基本契約」を結んだ上で、具体的な案件や経済条件等は「発注書/受注書」で取り交わすのが一般的だと思います。
これは同一文面のものを2通用意し、その2通ともに契約する両者が捺印します。うち1通は相手方、もう1通は自分が保管することになります。

発注書/受注書(注文書/注文請書)

「発注書」は「注文書」と呼ばれることもあり、「受注書」は「注文請書」と呼ばれることもあります。以下、表記は「発注書」「受注書」で統一しますが、必要に応じて「注文書」「注文請書」と読み替えてください。
「発注書」というのは仕事を発注する側、つまりクライアントや案件紹介会社がコンサルタントに対して発行するもので、「受注書」は「発注書」によって発注を受けたコンサルタントが「確かにお受けします」とその意を表明するものです。実務上は「発注書」と「受注書」は対になって、まとめて発注者が作ってくれることが多くそれをセットで渡されます。その時に「発注書の内容を確認していただいて、問題なければ、受注書にハンコ押して戻してください」と言われます。「受注書」は仕事を受けるコンサルタント側が発行するものですが、実務的にはこのように発注者が「発注書」と一緒に作ってくれることが多いです。

ここに挙げた書面は多くの場合、クライアント側がひな形(テンプレート)を持っていますし、案件紹介会社が相手でしたら彼らはこれまで何百人とフリーコンサルタントと契約しビジネスをしてきているので間違いなく雛形を持っています。ですので、独立したばかりで勝手がわからないうちは、まずは先方のひな型をベースに手を入れるべきところは手を入れていくのではいいのではないかと思います。

一方、独立したてであっても「そちらのひな形を使いましょう」というわけにいかない書面もあります。

「請求書」

これは仕事を無事に終えてクライアントにフィーを請求するための書面なので、クライアントにひな形を求める筋合いのものではありません。これは自分でフォーマットを用意しておきましょう。当サイトでもこちらで請求書テンプレートを配布しています。(有料)

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